校長式辞の中で「不易と流行」についてお話がありました。 江戸時代の俳人である松尾芭蕉が「奥の細道」の道中で会得した「不易を知らざれば基立ちがたく、流行を知らざれば風新たならず」から、「不易」は、物事の起源や基(もとい)に由来(ゆらい)し、時代が経ても変わらないもの、また変えてはならないものです。「流行」は時代の変化とともによりよく変えていくものという意味です。 倉商では「清く・明るく・健やかに」の校風のもと、先輩方や先生方が大切に守ってきた教育活動が「不易」であり、変えてはならないものです。本校の学校行事や制服・サブバック、なぜ校舎内でも外靴でよいのかなど、どれをとっても「なぜ、そのようになったのか」必ず理由があるのです。それを大切にしていることが伝統校たる所以(ゆえん)です。一方「流行」は時代の最先端を見据えて挑戦する建学の精神である「フロンティア・スピリット」であると言えます。まだ誰も行っていないことに挑戦すること。商業校育ならではの特色ある教育活動の目標「標」を打ち立てることです。そして、時代の最先端の教育活動を推進することで、本県はもとより全国の商業教育をリードすること。素の教育活動の中で生徒の皆さんが自信と誇りを育て、卒業後に地域社会はもとより、全国へ世界へと羽ばたいていくことをめざします。具体的には「不易」である歴史と伝統ある倉商ならではの特色ある教育活動の推進、「流行」である「観光ビジネス」を踏まえた地域社会の活性化の立案や国際交流の推進をめざします。ぜひ、皆さんの力を貸してください。【校長通信 道標-みちしるべ-第18号から、一部抜粋】 |